そもそも人生がプロセスそのもの
さて、この前の投稿で「キャリアは人生のプロセス」だと書きましたが、そもそも人生じたいがプロセスそのものです。
たとえば、恋愛をして結婚にいたることをゴールインということもありますが、ゴールインで終わりでないことは、結婚を経験されたことがある方はおわかりだと思います。その先には夫婦となり家族となった二人の暮らしのスタートでもあり、結婚は長い人生の流れのなかのプロセスの一部に過ぎないのです。
これはすべてに言えることです。
学校を卒業すれば次の段階の学校へ進んだり、社会に出たり、退職すれば次の職場や家庭やコミュニティでの生活が始まるわけです。その先のゴールを目指して邁進していても、ゴールしてしまえばそこはただの通過点であることにがわかるでしょう。時の流れは止まることはないのですから、いのちある限り、終わりはありません。
いまの状況がつらくしんどいものだったとしても、それはあなたのプロセスの一部に過ぎず、過ぎてしまえばそれは経験となり、キャリアとなります。もちろん、楽しいこともうれしいことも同じです。成功も失敗もそうした経験の数々があなたの人生に彩りとなるものです。
大失恋をしてこの世の終わりのような気持ちになったとしても、この世の終わりは実際訪れず、また日常の暮らしが始まり、新たな恋が始まることもあるはずです。
スタンフォード式最高の人生設計
スタンフォード大学の人気講座「Designing Your Life」では、たとえば、”こんな年齢ではもうやり直しがきかない””職歴がないと自立できない”といった人生において妨げになる固定概念を行きづまり思考と呼び、それを手放し視点を変えてみることが大切だと伝えています。同講座は、スタンフォード大学のデザインプログラムで教鞭をとるビル・バーネット氏とデイヴ・エヴァンス氏をとるデザイン思考を人生設計にとりれ開発されたもので、アメリカはもちろん日本でも同講座のプログラムが書籍化されたり、ワークショップが行われたりなど、多くの支持を受けています。
画期的で美しいデザインやアイデアは、問題があるからこそ生まれます。何の問題もないところには、それを解決しようという発想は生まれません。最初に問題かあったからこそ生まれてくるものです。問題からイノベーションを起こし、アイデアにつなげるには、視点の転換が重要なんですね。
これを人生にあてはめ、行き詰まり思考から脱却し、視点を変えて、イノベーションを起こし、最高の人生をつくり上げていくということです。「問題にぶつかったときこそ前進のチャンス」という考え方は、私の学んできた、心理占星術の「緊張が成長を促す」という考え方にも共通するものがあり、私もとても共感します。
問題にぶつかったときこそ前進のチャンス
人生において、失敗の経験のない人はおそらくいないはずです。誰しも多かれ少なかれ、問題にぶつかり失敗したりしていると思います。
もしあなたがいま、何かに行き詰まり、問題を抱えているとしたら、それは成長や前進のチャンスです。
その問題を別の視点からとらえることで、新しい人生設計のアイデアが生まれてくるかもしれません。
たとえば「キャリアといえるものはないので自立できない」という固定概念に縛られているとしたら。
「今まで培ってきたことこそキャリアであり、キャリアはいくつからでも創り出せる」と視点を変えてみましょう。そこから前に進むヒントが見えてくると思います。
人生うまくいくためのマインドセット
このスタンフォードのライフデザイン講座では、人生がうまくいくための5つのツールとして下記を紹介しています。
- 好奇心(興味をもつ)
- 行動主義(やってみる)
- 視点の転換(問題を別の視点でとらえなおす)
- 認識(人生はプロセスだと理解する)
- 過激なコラボレーション(助けを借りる)
人生はプロセスだと理解し、行き詰まった時は問題を別の視点でとらえ直し、興味をもって行動する。
そして、ときには助けを借りること。
あなたはひとりきりではない。ひとりでは人生はつくれないのです。時には人の助けを借り、人のアイデアに耳を傾け、最高の人生をつくり上げていく。
どれもシンプルなようでいてとても大切なことですね。
私自身、まだまだ人生設計中ではありますが、ずっとひとりでやってきた私にとって、コラボレーション、助けを借りる、というところは、一つの課題でありましたが、この歳になってようやくコミュニティに飛び込むことでわかるようになってきた気がしています。
あなたはこの5つのツール、使えてますか?
知宙